こんらん

脳内漏洩。怪我しないでね。(更新停滞中。)

いかないで。声を聴きたい。

またこんな思いをするのかと悔しい気持ち。...いや、違うかな。私が何を悔しがれるというのだろう、でも感情の色は近い。悲しい、痛い、悲しい。私は会ったこともない彼女の死に、泣いて泣いて泣いたのだ。そして今も、また涙が溜まるまま、これを書いている。何気なく開いたネットで「重体」の文字を見た時、どきっとした。「なんで、なんで」と思わず声に出していた。前日、夢に彼女が出ていたから。最近TVでレ・ミゼラブルを観て、その関連で思い出していたのだと思う。夢の中はTVで観ているような映像で彼女が歌っていた。

まさかと思った。そして、カテゴライズしたいわけではないが、またかとも思った。私はミュージカルが好きで、その才能を再認識してファンになった途端、彼らは消えた。美しさを強烈に見せつけられたまま、もう二度と“その舞台をいつか生で観る”という夢を叶えられないまま。あの夏に、彼が死んだと知った時、大いに泣いた。思い出しても泣いた。そしてこの冬、ニュースで彼女が重体と書かれていて、心臓がバクバクした。どうか、どうにかして助けてくださいと祈った。世の中で同じように祈る気持ちだった人も大勢いたようだ。でも叶わなかった。「急逝」とトップ画面に上がったのを見たと同時に私は号泣した。私は他人だ。彼らのことは好きだが、大ファンと言えるほどじゃない。(それは烏滸がましく、本物のファンに申し訳ない。)私がどんな感情になろうと、本人や関係者には何も関係のないことだ。そんなことはわかっている。それでも。堪えきれずに泣いた。知ったのは夜中だったため寝なければと思って布団に入り、枕に突っ伏してまた泣いた。

「どうして」と思うけれど、真相を明らかにすることが、またそれを把握することが、“私にとって”必要とは限らないだろう。例えば、身内や関係の深い人は生前の意志も含めて“状況”を知る権利があるかもしれない。でも私はただ彼らに憧れるだけの“人生交わってない人”だから。その領域に踏み込むことを許されていないはず。だから、とても苦しいけれど、彼らの残したものを純粋に楽しみながら、彼らの心が安らかであることを願うしかない。魂というものを信じるなら、どうかそれが彼らの望む所にありますよう。

探らない、とは言いながら、どういう気持ちでいたのだろうとは考える。心は何と叫んでいたのだろうかと。不慮の事故なら諦められるというものでもない。自ら望んだ結末というなら賛同...できるわけでもない。もちろん、個人の意志は、魂の訴えは、尊重されるべきものだけれど。私は一度でも「好きだ」と思ってしまったから、感動してときめきを覚えてしまったから、「もういない」ということに喪失感がものすごい。私自身が何度も消滅を望んだけれど、この世から誰かを失うのはやはり怖い。「いかないで」と何度も強く思った。今も思う。もう遅くとも。「いかないで。魅力溢れるあなたが死んで、何もない私が生き続けるなんて、そんなのおかしいよ。世界が間違ってるよ。」ああ、あの時の白猫と同じだな。「私が代われたら」ってまた思った。捻じれたエゴだよね。前準備できる余裕のある死なんて、存在しないのだから、そんな自分勝手はあり得ない。けれど、本当に、それくらい、「これが現実じゃなきゃいいのに」と願った。

まだ全然実感がないのだけれど、祈りの言葉の一つとして置いておきます。ご冥福をお祈りいたします。

 

以下テンプレとして記す。

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