こんらん

脳内漏洩。怪我しないでね。(更新停滞中。)

来るもの拒めずしかし抗え

世で話題になっていた“生理の貧困”について、思ったことがあったのでつらつらと書きなぐり。主にTwitterで意見を眺めていたのだけど、昔と比べて多少“良くなった”と感じることは増えたとしても本当に微増。生物、かつ人間として生きていくのに、現在の進化過程では避けて通れないことなのに、未だ知らないことばかりだなぁと。(知識としてもそうだし、“知らない”人を理解しきれない器の自分という反省も含め。)

生理用品のための月数百円の支出が不可能と見出しが出ていて、本当に心苦しくなった。ただ買えないのではなく、その向こうに様々な問題を抱えている....貧困、虐待、教育、自分の現状は恵まれているものだと思ったが本来はあって当たり前の最低限のラインかもしれない。その最低限すら、全員で達成はできていない世界ということだ。同じことをツッコんでいる人がたくさんいて安心したが、「スマホは持てるのに生理用品は買えないのか。贅沢だ。」「無料提供なんて優遇だ」という意見、もうとんちんかんで笑えてしまった。スマホは嗜好品ではなくライフラインで比較対象にはならないし、どっちも“必要なもの”なのだ。非平等だと訴えて、他人の快適を邪魔することが自分の快適に代わると、本気で思っているのだろうか。

私個人の話。困らない程度に買えてはいるけれど、ケチっている実情はある。肌への負担とか心理的ストレスとかあっても、コスパを第一に考えてしまう。使い捨てで、わりと数も要るとなったら、やっぱり安いのを選ぶ。なるべく安くて、沢山入ってて、まとめ買いを。時々、心地よさを少し考えたり、ミーハー心により、改良や新製品も気になるけれど、“もったいない”が先行して初期投資を渋る。使い捨てじゃないのなら、なおさら。

ナプキンはたくさん種類が出て、選ぶの楽しそうだけど結局一番安いやつ....に落ち着く。というか仕方なく。だって、やっぱり使って捨てるものだから、一枚一枚の値段とか、考えてしまう。タンポンは失敗を減らせて便利だけど、最長8時間サイズが4時間でアウトだったので、考えどころじゃのう....と思った。他にもショーツとかカップとかどんどん新発明されているけど、自分に合うかどうかわからないものにポンっとお金を出す気には....まだならないなぁ。

もったいない精神のみではなく、現実的にお金がないからって理由はあるあるではないかしら。以前似たテーマでも書いたけれど....生理痛つらいなら病院行けって言われるの、対処方法を教えてもらえたり、病気の心配を考えると至極当然ですが、病院もタダじゃないんでね....。薬代はかかるし、ピルも昔よりは種類も増え価格も下がったとはいえ毎月かかる金額としては痛い。そして自分に合う病院、いい先生に巡り合うかどうか、相性もあってね....。身体はひとつ、でもお金に関することは、なかなかスムーズにはいかないものである。

実際必要としていた私にとって、生理休暇の認知度を上げようというのは朗報ではあった。名称が生々しい...と、“F休”に変えて、生理以外の女性的事情にも対応できるようにしたという会社があるらしく、興味深い。ただ、その“女性特有の”という性質ゆえに、生理休暇についてネガティブイメージや、文句をつけられることもあるようで、正直面倒くさいなぁと思った。だったら頭痛だろうが生理痛だろうが、誰もが皆正当に休暇を得られるよう、体調不良休暇や通院休暇とする方がシンプルでわかりやすいのでは?それでは仕事が回らないとか皆働かなくなるという意見もあるけれど、皆が健やかに働けないのなら結局同じなのでは?と思う。

私は過去、毎月しんどかったので、自分で調べて生理休暇の制度があることを知った。それでも、休むならまずは有給休暇から使ってくださいと人事から言われた。月に1回は必ず有休を使っていたら、他の用事で使いたいとき残休はほとんどなかった。生理休暇は無給だったから積極的に勧められることはなかったが、有給もなくなってそれでもしんどい日、もう休めるのなら全然構わんと思っていた。

悪循環に陥りやすいのだ。生理痛がひどい、無給の生理休暇は取れた、無給なので給料少なくなる、お金足りないから病院に行く余裕ない、対策できぬまま次の生理が来てまたしんどい、残った無給休暇使う、お金ない...のループ。他の病気や怪我でもそうだけど、まず休むそれが第一!だとしても、その間にもお金は減っていく。仕方ないと自分を宥めても、そもそもなりたくてなっているわけじゃないしんどさに、そしてそれが続いていくことに、恨み節のひとつも言いたくなる。まぁ、私の場合は、働いてなくてお金ないの当然だし、それで必需品でさえも、優先順位が下がるってことは仕方がないとも感じるし、この現状を貧困とは言えないかなと思っている。

世の中の生理に悩む女性、特に若い子たちの人知れぬ苦労は、改めて注意深く見ていきたいと思ったよ。どうにかしたくてもどうにもできない状況が“問題”なんだよね。

 

 

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