こんらん

脳内漏洩。怪我しないでね。(更新停滞中。)

black and blue

テレビで若い子が死にたいと言っていた。「わかる。でも今死ななくてもいいよ」と私は呟いた。これから先、大人になっても死にたい時は来るかもしれないし、その時にしてもいいよ。私の歳に近づいたときでもいいよ。私もそれ言われてるんだ、年上の先輩に。「自分ぐらいの歳でもさぁ...まぁまだ上も全然いるけれども、そん時でもいつでも死ねるよ。だから今じゃなくてもいいんじゃない?」って。あと、こんなこと考えたかないけど、望んでないタイミングで急遽来るかもしれない、その時が。それについてはどうしようもないよねぇ、望む望まない・意識するしないの範疇じゃないもの。そうなりゃ、それはそれでって、もし私と似たような思考だったなら、その子もそうやって目を伏せるかしら。

距離が近すぎて友達や家族には言えない、現実感が薄くて画面の向こうの人にも伝えきれない、そういう行き場のない気持ちを抱えているの?自分を励ましたくて優しい人が投げてきた言葉、柔らかいはずなのに傷付くね。奮起させるような強い言葉、見た目以上に重くて受け取れないね。少し空けた距離の間に吹く冷たい隙間風と唐突に飛ぶ静電気が痛いよ。寄り添うって手当てって温かいはずなのにしびれてきてまるで低温やけどだ。わからないと言われても、わかると言われても、ドクンと心臓が一鳴り、目も耳も塞いでしゃがみ込みたくなるんだ。そうやって、終わらない夜を願ったり、いつのまにか来る朝を恨んだり、一切の好転など不可能だと震えながらいないヒーローを今か今かと待ち望んでる。―――そういう日々が大人になれば思い出になるって?誰が君に、私に、言ったんだろうね。んなわけねーだろ。終わらせたくてしょうがなくなってる若い子がそんなの信じられるかっての。そんなチープな約束、するもんじゃないね。実際、今じゃないと選択した子が、少しは証明してしまうだろう。同じような日々を、同じような感情を感覚を、大人になっても繰り返す可能性は、大いにある。一度、二度、抜けてはまた戻るかもしれない。途切れることなく、苦しみは続いたまま歳をとるかもしれない。望んで、変えれば、逆転劇もあるかもしれない。でも大人になったらなんとかなるなんて、そんなテキトーなこと、言えるわけないじゃん。

保障などどこにもない人生だ。若い時した苦労が100%報われるなんてないと思う。テレビで報われた!と発言してる人なんて一部の一部で、「その人は、だろ?」っていつも思う。私が観た死にたいと言った若い子も、本気なのかおふざけなのか、どの程度の深刻さなのか、本当は何にもわからない。でも、今そう思ったのが事実なら、残念だけど今だけじゃないかもよ?大人になったって、私と同い年になったって、じじばばになったって、同じこと言ってる自分かもよ?ってのが、上述さっきした話。そこんとこ正直に言っといて、その上で敢えてもう一度呟いた。「今死ななくてもいいよ」「今じゃなくてもいいよ」他のことはなかなか操作できないけれど、タイミングを選ぶ・迷う行為は自分の望み通りにできる。思いたかったら思う、考えたくなければ考えるのをやめる、ここだ!と思えば決めればいいし、違うと一瞬でも思えば無視してもいい。大人になったら楽しくなるとか、生まれ変わったら幸せになるとか、そんなん知らんし好きにしたらいいけど、まぁ昨日も明日も思う感じのことだったら、今じゃなくていいと思うよ、私はね。

 

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